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コラム 毎週木曜21時更新

2018年5月10日  レッスン

今週もまた「SODALITE」ネタを。

先日初めて「レッスン」というクラスを受け持った。(もう表現が完全に学習塾(笑))
当初の予定では、とにかく問題をたくさんこなして、そして雰囲気はゆるゆると、という感じだったのが、集まった面々の顔が「何をやってみせてくれるんだ」みたいなピリッとしたものだったのでさあ大変。変に僕の中に対抗意識が湧き上がってしまい、結局は熱量で3時間を押し切った形になってしまった。あかんなあ。

クイズの「授業」はそれこそ20年振りである。
あ、そうそう、何がびっくりしたって、20年前のそのカルチャースクールの生徒、すなわち「1期生」(SODALITE基準でいうと「0期生」)の子が来ていたことである。
いやー、久し振りやなー。会うの何年振りや。

さて、「SODALITE1期生」はこの子も入れて2クラス30人だった。
いやー、よくぞ来てくれた。だって何をするのか全然見当もつかないんだからね。
そういうギャンブルめいた展開を物ともしないメンタルは嫌いじゃない。
アンタ、伸びるよ。
しかしながら1期生の熱量にも触れた僕の感想は、「なんや、みんなビギナーやないやん」だった(笑)
全くのクイズやり始めの人が申し込んでるのかと思いきや、そこそこできる人ばっかりで正直拍子抜けしたのである。

というか、メンバーはここんとこ「SODALITE」で押してる連中がほとんどだった(笑)
でも、この半年でみんなのクイズ力がそこそこ伸びてるのははっきりと感じた。
やっぱり定期的に押してるってのは有効なのね。出題するばっかりで全然押せてない僕との距離はどんどん近くなってくるのである。きゃー。
そのうちみんなが本格的に強くなって、なんだ長戸さんも全然大したことなかったんですね、とか言われたりして(笑) くそー。

みんなそこそこ強くなって行ってる、のは間違いないんだけど、実はその「そこそこ」こそが本人たちにとってみたら引っ掛かるところなんだろうな、とも僕は見ていて思った。
つまり、クイズの知識も経験も増えてきて意識はどんどん高くなって行くんだけど、それに結果が追い付いてないというものだ。あくまでも結果は「そこそこ」だからなのである。

そういう時期って誰にでもあるんだけど、これが結局は最もモヤモヤする時間なんだろうなあと思う。
クイズを始めてまだ半年やそこらの人なら大丈夫だけど、そういうモヤモヤした感じで何年も過ごしていると、いい加減クイズが面白くなくなってくる。
僕もこれまで実際にこの時期で足踏みしてクイズ熱が冷めて行った人を何人も見ている。
フェードアウトして行く人や人脈や経験だけが増えて行って妙なご意見番っぽくなってしまった人とかね。
とにかくいいことなんか1つもない。こういうモヤモヤした時期はさっさと脱出するに限るのである。

もちろん脱出へのヒントは、ある。
第2回のレッスンは6月末に開催する予定だが、その時はこのモヤモヤを解消するヒントの1つを紹介したいと思う。モヤモヤしている人はぜひ来られたし。(宣伝)

そうだ、あともう1つ、レッスンで気になったことがあった。
というか、ビギナーがよくやりがちなミスをそこでも仕入れたのだった。最後にそれを紹介してみようと思う。

それは「問題を解く」と「問題をたくさん解く」というプログラムの間に行った「Q&A」でのこと。こういう類の質問があった。
「クイズを始めるにあたって、最初にやるべきことは何ですか?」
こういう質問は実によく来る。これは今も30年前もずっと変わらない。
もちろん人によって質問のニュアンスは違う。今回この質問をした彼は僕が思うのと違う立場で質問をしていたのかも知れない。しかしながらこういう質問の根底にはどうしても「最も上手い方法を探している」というものが流れていてそれが感じ取れる。

たしかに自分にとって「最も上手い方法」も「最も早い方法」も存在する。これは間違いない。
しかし、「誰にとっても最も上手い方法」などはこの世には存在しない、ということなのだ。いわゆる「ゴールデンルール」である。そんなのは残念ながらないのだ。

考えてもみてほしい。クイズであろうが何であろうが、習熟を必要とするある事柄に対して誰にでも有効な鍛錬の方法があったとしたら、まずそれを全員がやっているに決まってるではないか。
そしてその結果、ある程度までは全員のレベルが上がっているはずで、しかもそこで横並びの実力が基準になっているはずである。

もちろん厳密にいうとそういう方法の例がないわけではない。
ひょっとしたらそれの最もメジャーなものは「九九」ではないだろうかと僕は思っている。
九九は「1桁の数字の掛け算」というものに対する「最も上手い方法」かも知れない。
そしてこれは確実に日本人の数学力の下支えになっている。

もしクイズにおける「九九のようなもの」が存在したとしたら大変だ。
何が大変かって、さっきも書いた通り、自分がクイズを始めようと思った時には先に始めた連中の全員がすでにある程度の高さのレベルまでは上がっているからだ。
そしてビギナーの自分はその差を感じてからスタートしないといけない。

つまりまずみんなと同じレベルになるのが第一歩。さらにここからが大変で、そこよりさらに上に行くには算数でいうところの「九九」を学ぶよりも遥かに難しいものへのチャレンジが必須になって来るのである。大変にも程があるというわけだ。

これを踏まえて現状を把握してみるとどうか。
クイズには「九九のようなもの」がないのだ。だからまず何とかして自分にとっての「九九のようなもの」を見つけ出す必要がある。
しかし、だ。それをクリアしさえすれば、それだけで確実に大多数の人よりは高い位置に行くことができるのである。
比較的楽な努力で大きな成果を手に入れることができるのだ。

つまりビギナーやそこそこの人が探すべきものは「ゴールデンルール」ではなく、同じ楽な道でも「自分にとっての最善の方法」に他ならないのである。
これを踏まえると、僕に対しての正しい質問は、「最善と思われる方法の候補をたくさん挙げてくれ」、となるべきなのがわかる。
これは例えば、京都から横浜までどうやったら行けますかという質問に、「新幹線」から「高速バス」から「クルマ」「バイク」「自転車」「徒歩」って答えることに等しい。
伊丹と羽田の遠回りでの「飛行機」、大阪港や神戸港からの「船」もアリだと僕は言うと思う。和歌山まで出て運を天に任せて黒潮に乗って千葉へ行く「いかだ」もあるよ、とか。それはもうさまざまである。
同じようにクイズの鍛錬の方法なんて山のようにあるわけだから、そこは経験値が無茶苦茶高い僕に聞くべきところであるはずなのだ。

「RUQS」(立命館大学クイズソサエティー)や「クイズ倶楽部」と同じように、「SODALITE」でも僕は「楽しんでいるうちに強くなる」ためのさまざまな秘薬をクイズに配合し参加者に仕込んでいる。
しかしながらレッスンは秘薬ではなく、薬局に陳列してある薬のようなもので、「風邪にはこれがいいですよ」みたいに直接渡されるものだ。
だからこそ今後、もしレッスンに来ようかなと思っている人は、自分の症状や状況をちゃんと把握した上で、的確にそして自分勝手な要求を質問という形で用意して来て欲しいのだ。

というわけでレッスンへのみなさんのご参加をお待ちしています。(ってやっぱり最後は宣伝か)

ではまた、来週の木曜日。




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